新NISAと配当金の関係 非課税にするには口座設定が肝!

1. 新NISAの配当金の基本ルール

新NISA口座で購入した株式や投資信託から発生する配当金や分配金は、非課税となります。ただし、非課税で受け取るには一定の条件があります。

非課税で受け取る条件は、「株式数比例配分方式」で受け取ることです。
配当金を新NISA口座で直接受け取る設定(株式数比例配分方式)にしている場合、配当金が非課税扱いとなり、その金額が新NISAの年間投資枠にカウントされることはありません。※ただし、再投資する場合は年間投資枠にカウントされますので注意が必要です。

株式数比例配分方式とは?
  • 証券会社で口座を開設する際に選択できる配当金受け取り方法。
  • 配当金が証券会社の口座に直接入金される仕組み。
  • この方式を選択しないと、通常の課税口座で受け取ることになり、課税対象(約20%)となるので注意が必要です。

2. 配当金を再投資する場合

配当金の再投資方法:

  1. 新NISA口座外で再投資する場合
    • 通常課税口座や他の口座外で再投資する場合は、新NISAの投資枠には影響しません。
  2. 新NISA口座内で再投資する場合
    • 新たに株式や投資信託を購入する場合、再投資分も年間投資枠の一部としてカウントされるため、その分の投資枠を消費します。
配当金を再投資する場合のメリット
  • 枠内での再投資が可能
    新NISAの年間投資枠(積立枠:120万円、成長投資枠:240万円)の範囲内で、配当金を再投資することができます。
  • 自動再投資機能の活用
    投資信託では、分配金を自動的に再投資することができます。再投資した資金も非課税の対象となります。

3. 注意点

  1. 配当金受け取り設定を確認する
    • 新NISAの非課税メリットを活用するには、配当金受け取り方法を「株式数比例配分方式」に設定しておく必要があります。設定をしていない場合は非課税になりません。
  2. 課税口座で受け取った場合
    • 誤って課税口座で配当金を受け取ると、非課税にならず通常の税率(約20%)が課税されます。この場合、後から非課税扱いに変更することはできません。
  3. 再投資時の枠管理
    • 再投資する場合も年間の投資枠を超えないように注意する必要があります。新NISAの投資枠を把握して計画的に運用しましょう。

4. 配当金の運用戦略

  1. 配当金を現金収入として利用
    非課税で受け取った配当金を生活費や他の投資資金として活用。
  2. 非課税口座内で再投資
    • 配当金を新NISA枠内で再投資することで、引き続き非課税メリットを享受できます。
    • 再投資する場合は、年間投資枠(積立枠・成長枠)を確認し、余裕があるかどうかを確認する必要があります。
  3. 複利効果の最大化
    長期投資を前提に、配当金を再投資し続けることで資産の増加を図る。

まとめ

  • 配当金そのものは新NISAの年間投資枠を埋めません。
  • ただし、配当金を再投資してNISA口座内で新たに購入する場合、その分は年間投資枠を使用します。
  • 再投資の有無や活用方法は、投資目的に応じて柔軟に選択できます。

配当金非課税のメリットを最大限に活用するため、「株式数比例配分方式」の設定も忘れずに!

コメント

タイトルとURLをコピーしました