インデックスファンドとアクティブファンドの違い  を解説

インデックスファンドは、市場指数(例: 日経平均、S&P500など)に連動する運用成果を目指す投資信託です。指数と同じ銘柄や比率で投資し、市場全体の成長を効率的に享受できるのが特徴です。低コストで長期投資に向いています。

アクティブファンドは、市場平均(指数)を上回るリターンを目指して、運用会社の専門家が銘柄を選び積極的に運用する投資信託です。高いリターンを狙う一方、運用手数料が高く、市場を下回るリスクもあります。

インデックスファンドとアクティブファンドの違い

1.運用目標
  • インデックス: 特定の株価指数(例: 日経平均、S&P500など)と同じようなリターンを得ることを目指します。市場全体の動きに連動する運用成果を目指す投資信託です。
  • アクティブ: 市場平均(ベンチマーク)を上回るリターンを得ることを目指します。ファンドマネージャーが市場や個別銘柄の分析を行い、積極的に投資先を選定することで、一般的な市場の動きよりも高い利益を目指す投資信託です。
2.運用方法
  • インデックス: 指数と同じ構成比で投資。特定の株価指数(例: 日経平均、S&P500など)と同じ構成銘柄を保有することによって、その指数の動きに連動する。具体的には、指数に含まれる株を同じ割合で購入し、定期的にその割合を調整します。
  • アクティブ:ファンドマネージャーが市場の動向や企業分析を基に、個別銘柄を選定し、ポートフォリオを構築する。マネージャーは、市場平均(ベンチマーク)を上回るリターンを目指して、積極的に投資戦略を変更したり、銘柄を売買したりします。
3.手数料
  • インデックス:株価指数に連動する運用を行うため、銘柄選定や市場分析を行う必要がなく、運用が比較的自動化されています。このため、運用にかかるコストが低く、結果的に手数料が低く設定されています。
  • アクティブ:運用マネージャーが分析や銘柄選定を行うため、人件費やリサーチ費用がかかる。
4.リスクとリターン
  • インデックス:選択した株価指数(例: 日経平均、S&P500など)のリターンとほぼ一致します。つまり、市場全体のパフォーマンスに連動することを目指して運用されており、そのリターンは指数の値動きに基づいています。ただし、市場全体に連動しているため、市場全体の値動きに影響されます。株価が下落すれば、ファンドの価値も下がる可能性があり、特定の業界や企業がインデックスに占める割合が大きい場合、その業界や企業の業績悪化がファンドに大きく影響します。また、経済全体の低迷や不況が市場に影響を与えると、インデックスファンドもその影響を受けます。
  • アクティブ: ファンドマネージャーが選んだ銘柄が市場平均よりも優れたパフォーマンスを出せば、ファンドのリターンも高くなります。市場の上昇局面で積極的に投資を行い、下落局面で適切に資産を減らすなど、市場動向をうまく捉えることがリターンに影響します。成長株に重点を置いたり、バリュー株に投資したりといった、ファンドの運用スタイルや戦略によってリターンが異なります。ただし、ファンドマネージャーが個別銘柄を選ぶため、マネージャーの判断が外れると、予想以上に低いリターンや損失が生じます。特定の銘柄や資産に過度に依存する場合、それらの資産が流動性を欠き、市場で売却が難しい場合、予期しないタイミングで損失が発生する可能性があります。

インデックスファンドの例

  1. eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500):米国S&P500指数に連動。
  2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド:世界中の株式市場に投資。
  3. ニッセイ日経225インデックスファンド:日経平均株価(日経225)に連動。

アクティブファンドの例

  1. ひふみ投信:レオス・キャピタルワークスが運用する国内外の成長企業に投資。
  2. セゾン資産形成の達人ファンド:世界中の優良企業に分散投資。
  3. フィデリティ・USリート・ファンド:米国不動産投資信託(REIT)に投資。

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